| 陸軍歩兵上等兵蒲谷萬蔵忠魂碑(正禅寺) |
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日露戦争に出征し、明治37年の二〇三高地の戦闘で戦死された陸軍上等兵蒲谷萬蔵さんの忠魂碑である。前面に建長管長であった菅原時保の漢詩が刻まれている。正禅寺といっても、境内外の車道沿いに建立されており、脇には同形であるが陸軍工兵二等卒蒲谷某の墓が並んでいる。 明治39年9月に建立され、 裏面には、寄附者20名の氏名が刻まれている。 なお、菅原時保氏は、明治38年に建長寺住職となり、再興に努めた方である。 碑高143cm、幅90cm、厚さ27cm、台石70cm。 所在:正禅寺(横須賀市) (刻字) 碑正面: 「陸軍歩兵上等兵蒲谷萬蔵忠魂碑 芳名薫宇宙 誠忠位鬼神 守巳而純潔 對人而至仁 光加日清争 后参日露戦 常損範衆兵 能敬順軍典 嗚呼惜哉 明治三十七 二〇三高山 義骨砕弾片 霊魂招不還 旻天元無私 報徳盖以徳 官下八等勲 永飾君門閾 更朔平和日 贈與桐葉章 一族活皇化 千載輝武光 建長管長大教正菅原時保 明治参拾九年秋彼岸」 裏面: 「萬法帰一居士 寄付連名 田川三郎兵衛 蒲谷延蔵 仝 平七 仝 治八 仝 定吉 石渡竹次郎 蒲谷金太郎 久保寺善兵衛 蒲谷伊之吉 仝 俊太郎 仝 勘五郎 仝 三五郎 仝 近吉 仝 喜八 仝 重次郎 仝 権蔵 仝 利助 仝 庄八 一柳弥吉 蒲谷栄蔵」 漢詩現代語訳 「芳しい名声は宇宙(世界)に薫り、 その誠実さと忠義の深さは、鬼神をも感動させるほどである。 己を律して純潔を守り、他者に対しては、この上ない仁愛をもって接した。 かつては日清戦争に加わって戦い、のちには日露戦争に参戦した。 常に自らを顧みて、多くの兵卒の模範となり、よく軍の規律を敬い、これに順従した。 ああ、なんと惜しいことか。 明治三十七年、二〇三高地において、義に殉じたその身体は、砲弾の破片によって砕け散ってしまった。 その霊魂を招こうとも、もう帰ってくることはない。 しかし、秋の澄んだ天はもともと無私公平なものである。 (国は)その徳行に報いるに、大きな恩徳をもって応え、官下八等の勲章を授けた。 これは永久に、君の家の門口を飾り続けることだろう。 さらに平和な日々が戻ってきた新月の頃、桐葉章が贈与された。 一族は天皇の教化のもとで生き生きと暮らし、君の千載にわたる武勲の光は、輝き続けることであろう。」 |