京急津久井浜駅の隣に鎮座する浅間神社。この神社への階段入口置かれている石灯籠は、日露戦争の勝利を記念し、出征軍人らによって戦後の明治39年7月に奉納されたものである。
この浅間神社は、駿河浅間神社を勧請したもので、もとは三浦富士山頂に鎮座していた。現在も同地には奥宮が置かれている。
灯籠は石段入口の左右に配置されているが、左手の灯籠は竿石を支える台座の猫足が欠けている。このことから、関東大震災などで倒壊した経歴がある可能性が考えられる。
また、神社の由来によれば、社殿は昭和3年に富士入から現在地へ移転したとあるため、この灯籠も移設されたものと考えられる。しかし、明治36年の地図には既に現在地に神社が記載されているので、移転の経緯については検討の余地があると考える。
左右の灯籠には「征露軍人」「大戦成就」と刻まれており、日露戦争の戦勝を記念して奉納されたことが伺える。
所在:浅間神社(横須賀市)
(刻字)
左灯篭
基礎台石正面「征露軍人」
〃 側面「発起世話人 高木角藏 山田建三 岩嵜作次郎 田仙太郎 杉山卯之助 志村梅吉 木寅蔵 明治卅九年七月」
〃 裏面「明治三十七八年戰役 軍人中 建之」
右灯篭
基礎台石正面「大戰成就」
〃 側面「所當 木由松 水野金蔵 西脇留吉 志村時次郎 森佐吉 杉山福松 榎本作五郎 長谷川喜兵衛 野々村与吉 森美喜蔵 軍醫森崎半司 角田金蔵」
〃 裏面「出征軍人 小林留吉 長谷川文治郎 杉山林蔵 水野米吉 長谷川喜八 岩嵜廣吉 水野吉」