砲弾台座(若宮神社)

軍事遺物

左側の台座
右側の台座。奉納の文字が無い

初声村の鎮守であった若宮神社社殿前に残る一対の15p砲弾台座。 陸軍省から払下げを受けた日露戦争の戦利品のようである。
記録によると、初声村は明治41年、日露戦争の戦利兵器払下げの出願を行い、明治43年に払下げられたとあるが、その際は、7.5p砲弾4個、方匙(明治期の携帯シャベル)1個とあり、15p砲弾は記載がないが、この時に一緒に頂いたものであろうか。 なお、15p砲弾は、昭和40年に盗まれたため、現存しないが、7.5p砲弾と方匙は社殿に残されているらしい。
台座(台石)部分は、安山岩製であるが、その下の基壇部分は凝灰岩(房州石、鷹取石?)のため、かなり浸食されている。 刻字によると、この台座は大正3年9月18日に石橋藤左衛門氏の寄付によるもの。
台座方33p、高さ20p、基壇60p
所在:若宮神社(三浦市)

(刻字)
台石表面:「奉納」
台石裏面: 「大正三年九月十八日 初聲村下宮田 石橋藤左衛門」

昭和25年頃。在りし日の砲弾
現在の若宮神社。砲弾脇の灯籠も姿を消している。
昭和14年頃。藁ぶき屋根であった。

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